
?開梱、据付、組立
包装の解き方に加えて、使用に際して組立あるいは設置(使用前準備)が必要な製品については、その具体的手順、安全注意事項、設置条件などについてイラストなども交えて記載する。
?使用方法
使用前、使用時、使用後に分けて操作順に分かりやすく記載する。製造業者の意図した適正な使用方法について明確に記述する。安全に関する注意事項は、各項目の前に再度記載し、読み手の注意を喚起する。
?保守、点検、修理など
点検項目、点検方法、点検時期、修理方法・使用工具などについて説明する。使用者と製造業者それぞれが行うべきメンテナンスの範囲を明記する。故障、誤作動への簡単な対処方法についても説明する。必要に応じ、適切かつ安全な廃棄方法も記載する。安全に関する注意事項は、各項目の前に再度記載し、読み手の注意を喚起する。
?部品リスト
交換部品の一覧表、入手方法などについて記載する。
?索引
特に取扱説明書の説明文章の量が多い場合には、読みたい箇所を迅速に検索するために索引を設ける必要がある。
(3)その他注意事項
イラストを使用し、専門用語の多用は避け、だれにも分かりやすい表現を使用すること、読者に過大な安心感を与えないよう注意すること、同一取扱説明書の中では表現を統一することなども大切である。(高年齢者の使用が予想されるなら、十分な活字の大きさを確保することなども重要なポイントである。)
また、製品の納入時に取扱説明書が確実に手渡されるよう注意すること、取扱説明書に当該製品の通常の耐用期間と同等の耐久性を持たせること、輸入品にオリジナルの取扱説明書が存在する場合は、文章を日本語にただ直訳するのではなく、使用環境に関する海外と日本との相違についても考慮した上で、適切な表現に書き直す必要があることなども注意すべき点であると言える。
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